【実体験】転職後1年でも男性育休を取得できる?上司に相談する時のポイントは?

「子どもが欲しい、転職もしたい」でも、転職してすぐに妊娠すると、育休って取りにくそうだしと悩んでいる方はいませんか?

転職後すぐに妊娠した場合、「産休・育休を取りたい」旨を上司に伝えることは勇気が必要ですよね?特に男性においては、残念ながら、そのハードルはより高く感じるはずです。

マネ

今回は転職間もない方の育休取得の際に、気をつけたいポイントを私の実体験を基にご紹介します!

ちなみに、私達夫婦が育休取得の相談を上司にしたタイミングは以下となります。

転職~育休取得相談までの期間転職~出産までの期間
係長11ヶ月、課長1年1年7ヶ月
8ヶ月1年4ヶ月

状況が近い方、これから転職・妊娠を控えている方については、私の実体験を基に上司への相談方法やスケジュール等、参考にしていただければ幸いです。

この記事で分かること
  • 2022年の法改正後の育休制度(産後パパ育休と育児休業制度)
  • 育休取得相談時の時期・場所・内容
  • 転職後間もなく男性育休取得の相談をした際の感想
目次

1. 男性育休で気をつけたい法的なポイントとは?

1-1. 男性が取得できるのは育休のみ?産休は?

まず、「育休」とよく似た言葉として「産休」があるので、その違いを簡単に確認しておきましょう!

厚生労働省東京労働局:https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/kinto2/02/03.html

産休(産前休業・産後休業)は、出産前後のママの身体を守るための休業です。よって、産休の対象は女性のみとなります。

一方、育休(育児休業)は、子どもを育てるための休業です。よって、育休の対象は男性・女性の両方となります。

男性が取得できるのは「育休」のみです!

1-2. 産後パパ育休と育児休業制度(2022.10.1~)

男性が取得できる「育休」は、2022年10月1日から「産後パパ育休+育休制度」に以下の通り改正されました。(表内のページ数は、表下部に記載している厚生労働省の資料で確認できます。)

厚生労働省「育児・介護休業法の改正について」:https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000851662.pdf

赤矢印部が2022年10月1日の改正で新たにできるようになった内容です。

変更内容のポイント

  • 分割取得が可能になった
  • 申請期限が1ヶ月前から2週間前に緩和された
  • 育児休業取得要件が緩和された(詳細は次項)

分割数が増えたことで、もし大きなプロジェクト等で会社を休めない期間があったとしても、その日は出社しその前後での育休取得が可能になりました。また、申請期限が延長されたことで、直前まで仕事をして臨機応変に対応することも可能になりました。但し、上司とは事前に育休について相談しておく必要はあるでしょう。

1-3. 育休取得条件

育休取得の条件を確認しましょう。

条件は意外とシンプルで、2022年4月以降であれば、以下の3つを満足すればOKです。

  • 原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者
    ※保育所に入所できないなどの事情があれば、最長2歳まで延長可
  • 休業開始日前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12か月以上ある
  • 子が1歳6カ月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでない

これまでは、契約社員・派遣社員・パートタイマーなど有期雇用労働者の育児休業取得要件として「同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること」も条件となっていましたが、法改正により撤廃されています。(令和4年4月1日実施)

したがって、有期雇用労働者も無期雇用労働者(正社員)と同様の取り扱いになります。

転職直後であっても育休を取得することができます。また、雇用形態(正社員・契約社員・派遣社員など)は問われません。

但し、「雇用期間が1年未満の労働者には育休の取得を認めない」といった労使協定が結ばれている会社では、転職直後の育休取得が認められない可能性があります。(育児介護休業法第6条1項)

マネ

労働期間1年という縛りがなくなったことは、転職後に子どもが欲しいと思っていた方にとっては非常にありがたいですね!

2. 育休取得に関して上司に相談する時のポイント

国の法律的には育休が取得できるとしても、最終的には職場の上司へ相談し、了承を得る必要があります。基本的には、上司へ申し出て却下されるということは、このご時世ではほとんどないと思います。

しかし、相談するタイミングがあまりにも遅く、急に約1年間の育休を取らせてください等と言うと、会社側も人員調整が難しく、少し嫌な顔をされる可能性があります。

では、具体的にいつどのように上司へ申し出れば良いのでしょうか?

2-1. 育休相談のタイミングはいつがベスト?

上司への相談は育休取得予定日の半年前がベストです!

法律的には1ヶ月前でも問題ありませんが、同僚への影響も考えるとやはり半年前くらいがベストになります。早い分には問題ありませんが、あまりにも早すぎると流産のリスクもあります。

したがって、妊娠4~5ヶ月頃は安定期に入るタイミングでもあるので、やはり出産半年前くらいに妊娠報告と併せて、育休取得の旨も伝えると良いですね。

マネ

私は出産予定日の7ヶ月前に相談しました!

育休の申請・相談時期に関して詳しく知りたい方はこちら

2-2. 育休相談について、どこで・何を伝えるべき?

上司へ育休相談するタイミングが決まれば、後は相談場所と相談内容を決める必要があります。

おすすめの相談場所

  • 会議室
  • 定時後の周囲に誰もいないデスク
  • 飲み会の席

基本的には上記の3箇所になります。上司のスケジュールを把握して、場所を確保しましょう。

マネ

私は年度末に開催される面談を活用し、会議室で上司へ相談しました。

真剣な話になるので飲み会の席はあまりオススメしませんが、「普段は緊張してしまう、仕事中は常に周囲に人がいる」などの人には良いかもしれませんね。

伝えるべき内容

  • 出産予定日
  • 希望の育休取得期間
  • 育休期間に発生するであろう業務上の大イベント

上司は、社員1人が抜けている間どのように業務を回せばよいか?を考えます。特に多くを伝える必要はなく、時期と業務上のイベントを前広に報告しておくことで、上司が人員調整にて対応してくれるでしょう。

育休取得者は自分がいない間、どのように仕事を回せば良いかまでを考える必要はありませんので、気負いすぎなくて大丈夫です!

3. 転職1年で育休取得相談を上司へ報告した感想

私達夫婦は、転職後1年以内で上司へ育休を取得したい旨を相談しました。

期間としては、「夫:1ヶ月程度、妻:1年」で申し入れました。

転職~育休取得相談までの期間転職~出産までの期間
係長11ヶ月、課長1年1年7ヶ月
8ヶ月1年4ヶ月
マネ

係長、課長とも問題なくOKでした!

私の業務上の立場は、まだ教育担当が付いている状況でした。よって、私がいなくなったとしても課員の構造変革をする必要はなかったので、特に嫌な顔をされることもなく、「育休了解です。使える制度は使ってくださいね!」という感じでした。

早めに相談したことも良かったと思います!

相談前はすごく緊張もしましたが、終わってみるともっと気楽に相談してもよかったなと感じました。

また、育休を快諾してくれた上司・会社のためにも、育休までの期間と復帰後に、これまで以上に真摯に働きたいと強く想うようにもなりました。これからも頑張ります!!

本当のところは、、、

マネ

正直半年くらい欲しかったけど、転職してすぐだったので遠慮して1ヶ月と言いました。。。

グウタラ妻

でもパパが育休を取得してくれるとは思っていなかったので、1ヶ月でも取得計画を立ててくれて安心しました!

4. まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

2022年の法改正により、転職後1年未満でも育休を取得できることが分かりました。但し、会社の労使協定によっては、1年未満の勤務では育休取得不可と定められている場合もあるので、職場の規則を確認しておきましょう!

これは「転職してすぐ子どもが欲しいけど、育休がとれないと困るな~」と考えている方にとっては朗報だと思います。

また、産後パパ育休取得の際は、法律的には取得の2週間前に申し出をすればOKですが、上司への報告は可能であれば6ヶ月前には実施するようにしましょう。会社側は人員不足分をどう補うか考える必要があります!

今回は転職してすぐに育休を取得したい方向けに、記事をまとめました。

皆様の転職と育休がよりよいものになれば幸いです。

5. 転職後1年目の男性が育休取得についてよくあるQ&A

入社1年以上か1年未満かは、どこの時点を基準に判断するの?

入社1年以上か未満かは、「育休の申出時点」で判断します。
そして育休の申し出は、産後パパ育休が休業の2週間前、育休が休業の1か月前までに行う必要があります。

育休取得について、いつ頃職場の同僚へ伝えるべき?

業務上、特に関係が深い方へは1ヶ月前くらいには直接報告するようにしましょう。たまに関わる他課の方へは、1週間前くらいにメールで簡単に報告すると良いでしょう。

夫婦で育休を取得する金銭的メリットはありますか?

収入(課税割額)が減るため、保育園料が安くなります。

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