出産費用は平均で50万円前後(正常分娩の場合)と非常に高額です。
私達は少しでもお得な支払い方法がないか考え、そこで辿り着いたのが
出産育児一時金の直接支払制度を使用せず、全額クレジットカードで支払う方法です。
私達はこの方法で約6,000円お得になりました!作業時間は1時間もあればOKです。
この6,000円が結構大きいなと感じた方は、ぜひ本内容をご覧になってください。
きっと、皆様のお役に立つことができます。
この方法を使用したい場合、事前準備が大切です!後からやる場合は、倍以上の時間が必要です。
1. 出産育児一時金(50万円)の貰い方は2種類ある?
出産時には、健康保険より出産育児一時金(出産一時金)の50万円が支給されます。
この出産育児一時金の貰い方には、実は2つの方法があります。(※受取代理制度もあります)
- 直接支払制度を使用する方法
- 直接支払制度を使用しない方法
ほとんどの方が手間のかからない「①直接支払制度を使用する方法」を使用しています。
しかし、よりお得に出産費用を支払いたい場合は、「②直接支払制度を使用しない方法」を使用した方が効果的な場合が多いです。(※必ずお得になるわけではありません)
出産費用をお得にするポイントは、「出産育児一時金(50万円)の貰い方」にあります。
それでは、直接支払制度について、ご説明します。
1-1. 直接支払制度を使用する方法
直接支払制度を使用する場合、健康保険組合から分娩機関に50万円(出産育児一時金)が支払われます。
よって、被保険者は「出産費用から50万円を差し引いた費用のみを支払えば良い」ことになります。
もし、出産費用が50万円を下回った場合は、健康保険組合へ申請することで、その差額分を得ることができます。
直接支払制度のメリット |
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金銭的負担軽減 手間がかからない |
1-2. 直接支払制度を使用しない方法
直接支払制度を使用しない(後申請)場合、まず被保険者が分娩機関に出産費用の全額を支払います。そして、後日健康保険組合より50万円(出産育児一時金)を受け取ります。
後申請のメリット |
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クレカ払いでお得にポイントゲット |
2. 具体的にどれだけお得だったの?
2-1. 実体験を基にお得度をシミュレーション
「直接支払制度の使用有無で、どれほど出産費用に差異が生じるか」について、2023年8月に出産した私の例を基に、検証してみました。
計算条件
- 出産費用:653,550円
- 直接支払制度未使用時の手数料:500円
- クレカの還元率:1.2%
- 出産育児一時金の申請用紙:40円
- 証明書と領収書のコピー:20円
- ①直接支払い制度を使用し、50万円を引いた額をクレカ払い
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(653,550-500,000)×0.012=1,842P還元
- ②後申請を使用し、全額をクレカ払い
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(653,550+500)×0.012=7,848P還元
出産育児一時金の申請用紙:40円
証明書と領収書の写し:20円
※用紙はコンビニで印刷
→実質7,788円還元
2-2. 後申請を行った場合の出産育児一時金の振込日
私の場合、出生児一時金(50万円)は、会社へ申請してから3週間後に振り込まれました。
ほとんどの場合、2週間~2ヶ月程度で振り込まれるようです。
想像以上に早くて助かりました。
3. 直接支払制度を使用しない場合の注意点
3-1. クレジットカード払いに対応している病院か?
直接支払制度を使用しない(後申請)場合のメリットは、クレジットカードのポイント還元がある点です。
したがって、出産費用をクレジットカードで支払えなければ、時間的な意味でも損をしてしまいます。
クレジットカードの支払に上限がないかも、念のため確認しておきましょう
3-2. クレジットカードの支払限度額に余裕があるか?
クレジットカードでの支払額が50万円前後になるため、カードの支払限度額を確認しておきましょう。
クレジットカードの設定によっては、限度額が50万円以下の場合があります。
普段のお買い物でも同じカードを使用している場合は、それらの余裕も見ておきましょう
3-3. 得られるポイントが手数料負けしないか?
直接支払制度を使用しない場合、医師・助産師または市区町村長による「出産育児一時金 支給申請書の証明欄」への記入が必要です。
まずは、その手数料がいくら必要か事前に確認しておきましょう。(申請書の印刷代は数十円なので、特に気にしなくてよいでしょう)
医師・助産師による証明欄への記入に対する手数料は病院により異なります。
私の病院は500円でした
尚、市区町村長による証明欄への記入は無料で行ってくれます。
次に、手持ちのクレジットカードの還元率と出産費用からおおよその支払額を計算しましょう。
「ポイント還元 > 手数料」になるかが大切です。
注意点をまとめます!
- クレジットカード払いに対応している病院か?
- クレジットカードの支払限度額に余裕があるか?
- 得られるポイントが手数料負けしないか?
以上の3項目が全て満足されれば、出産費用を直接支払制度を使用せず、全額クレジットカードで支払った方がお得になります。
時間に余裕のある方には、十分オススメできる支払い方法です。
4. 直接支払制度を使用しない時の流れ
直接支払制度を使用しない(後申請)場合における手続きの手順は以下となります。
このような申請書が健康保険のHPよりダウンロードできますので、出産前に準備をしておきましょう。下記のリンクをご確認ください。
事前に医師・助産師による証明欄と市区町村長による証明欄以外は埋めておきましょう
家にプリンターがない場合は、コンビニで印刷しましょう。
1枚20円でネット印刷ができるので、40円で申請書(2枚)をプリントアウトできます。
出産育児一時金の直接支払制度を「利用しません」と記入したものを医療機関へ提出します。本合意書は、病院より渡されますので、自分で用意する必要はありません。
皆さんほとんどの場合、直接支払制度を「利用します」を選択するようです。
よって、直接支払制度を「利用しません」と記入して病院へ提出すると少し驚かれると思います。
私の場合は、2度も再確認されました。
医師・助産師と市区町村長のどちらかでOKです。
必ず領収書と明細書を貰いましょう(後の申請で必要です)
以下の書類を揃えて、資料を健康保険協会へ提出しましょう。
- 出産育児一時金 支給申請書
- 出産育児一時金の直接支払制度に関する合意確認書(写し)
- 支払明細書(写し)
書類に問題なければ、これで完了です。
2週間~2ヶ月後を目処に、指定の口座に振り込まれます。
また、郵送でも支払完了の届けが届きますので、確認しましょう。
5. まとめ
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、高額な出産費用を少しでもお得に支払うための方法をご紹介しました。
その方法は簡単で、出産育児一時金の受け取り方法を直接支払制度ではなく、後申請にするものです。
手順としては5STEPと若干多く感じられた方もいると思いますが、内容は難しくはありません。
少し手間はかかりますが、5,000円以上もお得になる場合があるので、ぜひ活用してみてください。
後からやるのは大変なので、入院前にしっかりと書類を整えておくことが大切です。
6. Q&A
- ポイントがたくさん付くオススメのクレジットカードはありますか?
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リクルートカード(1.2%)もしくは楽天カード(1.0%)がオススメです。どちらも無料で使用することができます。
また、どちらも付与されたポイントを使いやすいです。リクルートカードはPontaやdポイント、楽天カードは楽天ポイントに交換できます。
- 出産育児一時金の振込が完了したら、領収書は捨てても大丈夫でしょうか?
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その年が終わるまでは、絶対に捨てないようにしましょう。
出産費用は医療費控除の対象となるので、確定申告で税金が返ってくる可能性があります。また、保育園料も安くなる可能性があります。
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